「緑内障」は、主に眼圧の上昇が原因で視神経に障害が発生し、目の視野が狭くなる病気です。
日本緑内障学会が行った緑内障疫学調査によれば、40歳以上の日本人のおおよそ20人に1人が緑内障患者だという報告があったほど、中高年層の患者数が多い病気です。特に70歳以上の方は、10%以上の人が発症していると言われております。また、この調査の対象となった患者さんのうち、緑内障にかかっていることに気がついていなかった方が8割もいたそうです。この病気の特徴ともいえる早期の自覚の難しさを如実に表す結果といえますが、今後ますます高齢化社会が進むとともに、病気に気がつかないままの潜在的な患者数はさらに増えていくことが予想されます。
治療が遅れると失明に至ることもある緑内障ですが、現在では、治療によって病気の進行を食い止めたり、遅らせることができる場合がほとんどです。そのためにも、早期発見と早期治療が重要になります。